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平成24年4月
信頼・感動・感謝
校長 藤 橋 義 之
待ちわびた桜の花に迎えられ平成24年度がスタートしました。この度,市内の第二小学校副校長より境南小学校長に着任いたしました。境南小学校には5年前に主幹教諭としてお世話になっておりましたので,故郷に戻れたという嬉しく懐かしい気持ちでおります。新米の校長ではありますが精一杯やりぬく所存ですので,どうぞよろしくお願いいたします。
さて,4月6日の入学式には新1年生95名を迎え,全校児童506名でのスタートです。506名の命を預かって教育活動をしている意識を常に念頭に置き,お子さまの健全な成長に向け,教職員が一丸となって子供たちの教育活動に携わってまいります。
今年度の教育目標は,昨年度同様
1 よく考える子
2 進んで取り組む子【重点目標】
3 やさしい子
4 元気な子【重点目標】
です。自発的・自主的に取り組んだことは必ず成長につながります。自己の学習面や生活面での改善はもちろんのこと,友達のため,家族や地域のために進んで取り組むことなど,よく考え判断し行動する場面が増えていくよう指導してまいります。また,「健全なる精神は健全なる身体に宿る」と言われますように,やる気の源は元気な身体にあります。食生活,運動,生活リズムなど日々の生活から丈夫な身体をつくり,たくましく強い心と温かくやさしい心を育んでいきます。この教育目標の達成に向け,今年度のキーワードは「信頼・感動・感謝」といたしました。
昨年度は開校60周年の節目の年でありました。61年目を迎える今年度,保護者や地域の皆様と手を携えて,新たな一歩を踏み出したいと思います。
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平成24年 5月new
平成24年度 第61回 運動会に向けて
運動会委員長 寺尾 桂
吹き抜ける風がなんとも心地よく、さわやかな日が多くなってきました。
さて、今年度も体育の学習の成果を発表する場として運動会を行います。
当日は、各学年で行う団体演技、団体競技、徒競走、そして全校で取り組む競技、選手リレー、PTA競技などを予定しています。
5,6年生は演技や競技に参加するだけでなく、係活動も行います。運動会を縁の下から支える大切な役割を担います。高学年としての自覚をもち、進んで活動する頼もしい姿にも注目していただけたらと思います。
演技や競技ともども、子ども達への温かい応援をお願いいたします。
最後に、駐輪場の管理や警備など、保護者の皆様には、いろいろとご協力いただき感謝申し上げます。
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平成23年 6月 ななこちゃんの思い出
副校長 赤羽 幸子
何年も前の週末のことです。スーパーマーケットで冷凍食品を買ったら風船をもらいました。ヘリウムガスが入っていてふわりと宙に浮かんだその風船には、二枚の細長い紙を交互に折って作られた手足がついていました。それだけです。目も口もありません。つるんとした銀色の風船にひょろっとした紙ひもがついているだけ。それでも、思いがけないおまけが嬉しくて、まだ小さかった娘といっしょに家に持って帰りました。家の中で風船を放すとちょうどいい按配にガスが抜けていて、床にかろうじて足がつくような状態で浮かびました。まるで、宇宙人がそこに立っているかのようです。私たちはその風船に「ななこちゃん」と名前をつけました。
家の中に放されたななこちゃんは、前に進んだり横に移動したり後戻りしたり、ゆったりと動き回りました。そして、ななこちゃんの近くを通ると、その時に起きた空気の流れに乗り、通った人の後をぴったりとついて歩きます。かわいくなりました。台所に立つとその入口にじっと佇み、娘が近づくとゆっくりと向きを変えてそばに寄ります。私たちは「ななこちゃん、ななこちゃん。」と呼びながら家の中を散歩して歩きました。翌日の朝もななこちゃんは黙って家族の後をついてきました。夫の洗面にもついて行きます。初めはばかにしていた夫もななこちゃんへの愛情が芽生えてきたようです。
お昼前、窓を全開にして掃除機をかけ始めました。そのときです。掃除機の排気に煽られたのでしょうか。ななこちゃんは突然宙に舞い、窓から飛び出して空高く飛んでいってしまいました。油断していました。だいぶくたびれてきて浮力が落ちていたので、まさか飛んでいくとは思っていなかったのです。娘は慌てて窓際に行き、泣きながら「ななこちゃ~ん」と叫びましたが振り向きもしません。何だか切なくて私も泣きたくなりました。
愛しいと思う心や慈しむ心は何から生まれてくるのでしょう。ななこちゃんは初め、ただのおまけでした。顔があるわけでも話せるわけでもありません。ほんの1日しか家にいませんでした。それでもななこちゃんのことは今でも時々、家族の話題にのぼります。旅立っていった家族のように。
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平成23年 7月
君がいた夏
教務主幹 橋本 弥記
小学校4年生の夏に、私は泳げるようになりました。それまでは、顔を水にいやいやつけるのがやっとで、水中では目を開けるのも怖いくらいでした。
それが、4年生の夏に突然泳げるようになったのは、同じクラスにいたゆかりちゃんのおかげでした。
ゆかりちゃんは平泳ぎで泳ぐことができました。学校で行われる夏休みの水泳指導の日に、約束して一緒に登校しました。自由時間になると、プールの中で私にやり方を教えてくれて、手を取って水の中をひっぱって歩いてくれました。何度も何度も。励ましながら・・・。
子ども心にも、世界が大きく開けたような夏でした。しかし、ゆかりちゃんと泳いだ夏は、それが最後となりました。ゆかりちゃんは4年生の終わり頃に転校していきました。
この経験を思い起こすと、子どもたちにとって友達が果たす役割の大きさを考えさせられます。
そして、どの子にもお互いに世界を広げ合えるような友達を得てほしい、そんな人間関係を築かせたい、と思います。学校ではどの先生も、揚げ足を取り合ったり陰から誰かをおとしめ合ったりして喜ぶような関係を友達とは呼ばないことを指導しています。一緒によりよいものを目指す楽しさに気付き、そんな仲間を大切にしてほしいと願っています。
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平成23年 9月 -2学期の始まりに-
校長 米山 俊三
雨垂石を穿つ
微力も根気よく続ければ 成功する。2学期は、学年を通して、最も日数の多い学期ですし、この1年の後半戦にもあたります。小さな雨粒の小さな力でも、繰り返し繰り返し落下しているうちに、石に穴をあけてしまう。小さな努力でも累積することの大切さを体得させたい学期です。
九仞の功を一簣に欠く
ほとんど成功しかけたことを 今ひといきのところで失敗する。9月の30℃を超える日、12月の10℃を切る日、2学期の較差を端的に示しています。子どもたちの学校での生活の中で、最も変化の多い学期。そして、成長の著しい時期、特に高学年のそれは。順調な成長を期待した多様な学習活動が用意されている学期です。
さて、長い2学期を順調に過ごして、着実な成長を見せる子どもたち。これは、皆の心から願うところです。
しかし、成功と失敗は密接につながっているものです。もしも、失敗し、落ち込んだ時は、「禍を転じて福となす」のことわざの示すとおりの姿勢で。
心のあり方次第で「覆水盆に返らず」も避けることが可能です。
さあ、楽しみな2学期が始まりました。毎日、力一杯、そして明日を楽しみに。
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平成23年 10月
開校60周年記念式典にあたって
副校長 赤羽幸子
境南小学校は、多くの方々に支えられながらここに60歳の誕生日を迎えることができました。これを祝うため、記念の式典と祝賀会を今月22日に、児童の記念集会を20日に開催いたします。
今回、これを祝して60周年記念誌を発行いたします。境南小の歴史や地域の発展にかかわった多くの方々のお話や児童の境南小への思いなどをまとめることができました。
そのうち「地域の方々が語る境南」と「境南小学校と地域を結ぶ方々」の項目では、昨年度から一年をかけ、全職員が手分けをして地域の多くの方にインタビューして内容をまとめました。その作業を通じて、あらためて学校の歩んできた歴史を肌で感じ、境南小が本当に多くの方々に愛され、支えられてきたのだということを知ることができました。同時に、この地域が時代によって大きく変貌を遂げてきたことに改めて驚きました。
このように、その地域と学校の歴史を振り返り、今ある学校を築き上げてきた人々に感謝するとともに、これからこの地域を築いていく子どもたちに未来を展望する機会を与えることが、こうした周年行事の意味ではないかと考えています。この式典や記念誌が、そのための一助になることを願っています。
記念誌の作成にあたり、インタビューにご協力いただいた地域の皆様、また、式典や祝賀会のために東奔西走し準備をしてくださっている同窓会やPTAの皆様に心より感謝いたします。今後とも境南小学校のさらなる発展のため、皆さま方の温かいご支援・ご協力をお願いいたします。
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平成23年11月 校内研究について
研究主任 八代 史子
子どもの頃「大人って勉強しなくていいんだから楽だよな。」と思いながら、重い気分で机に向かっていたのは、私だけではないでしょう。大人になり「あの時もっと勉強していれば・・・」と後悔する頃になって、当時の間違いに気がつくのです。
教師の仕事の中心は「教える」ことですが、その裏には常に「学ぶ」という地道な仕事があります。教師一人一人が、自分の課題をもち日々の学習指導や生活指導に生かしていることはもちろんですが、若手・中堅・ベテランが共通の課題について共に学びあい、それぞれの指導法や教育観・児童観を高めあう場が校内研究です。
今年度の研究主題は「授業力の向上~言語活動の充実を図る指導の工夫~」です。境南小では昨年度から授業力の向上を主題に研究を進めてきました。今年度は学習指導要領の中でも特に重視されている言語活動の充実に焦点を当て、国語・算数・体育・図工の4つの分科会に分かれ研究を行っています。
保護者の皆さんの中には「言語活動なのだから、国語科で指導することなのでは?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。もちろん国語科は、言語活動を指導する中心的な教科です。しかし、聞く、話す、書く、読むなどの言語活動は国語科にとまらず、あらゆる教科で、学校生活の中で、さらには家庭生活の中で、日常的に行われています。表現するためだけでなく、考えをめぐらせたり、何かを判断したりする時にも、私たちは言葉を使っているのです。今回の学習指導要領には、国語科以外の教科・領域でも特質に応じた言語活動を充実させるよう示されています。
言語活動は、学習の基礎・基本を身につけるための基盤になるだけではなく、感性や情緒の側面、他者とのコミュニケーションの側面からも重視されるようになりました。本校では校内研を通じて、各教科の特色を生かした言語活動の在り方について研究を深めています。校内研での研究成果を生かし、一層分かりやすく、一人一人の力を伸ばせる授業をこれからも目指していきます。
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平成23年12月 食べられる 幸せ
栄養士 諏訪 久子
3月11日金曜日、6年生の「卒業祝いバイキング給食」が無事終わりほっとしていたころ、東日本大震災が起こりました。その影響で給食用エレベーターが故障してしまい、月曜日から1階エリアで給食を行うことになってしまいました。ランチランド、体育館、けやき学級の空きスペース、西校舎1階の空きスペースでの給食。寒さと余震に震えながらの給食だったのですが、高学年の子どもから「温かい給食が食べられるだけでも幸せだよ。ありがとうございます。」と声をかけられ、胸がしめつけられる思いでした。
3学期残り6回の給食を行うために、子どもたちの安全管理について先生方と話し合いをし、計画停電の実施に対応し、物資の調達が困難な中、品数を少なくして配食しやすいようにしました。さまざまな変更の中、無事3学期の給食を終えることができたのは、たくさんの方のご協力とご理解のおかげだと思います。本当にありがとうございました。また、ふだん給食をスムーズに提供するには、多くの人々と便利な機械や設備に助けられていたのだと気づかされた7日間でもありました。
4月、市教育委員会給食課がなくなり、給食・食育振興財団に切り替わりました。境南小の給食室も4人の方を新しく迎え、新体制でのスタートでした。そこで、まず新しいメンバーに境南小の給食の特徴や良さを感じてもらい、それを給食作りに生かしてほしいと思いました。おかげさまで9月には、新しいメニュー(手作りパン)に挑戦できるまでになりました。組織は変わりましたが、境南小のよさを守りながら、約550食を7人の調理員(調理補助含む)と栄養士でがんばって作っていきたいと思っています。
震災後、食材の選定に苦慮している毎日。たくさんの生産者がおいしい給食を支えている境南小。その中で最善の道を模索しながら、今までと変わらない給食作りに努めるとともに、子どもたちには「食べられる幸せ」「食べものを大切にする心」「感謝の気持ち」をさらに育んでいきたいと思います。
平成24年1月
※平成24年1月号の巻頭言は、こちらをクリックしてごらんください。
(境南だよりの1月号 PDFファイルが開かれます)
平成24年2月
かまくらに入るとみんな笑顔に・・・
生活指導主幹 黒沼 京子
先日、ここ数年ではめずらしいぐらいに東京でも短時間に雪が積もりました。雪が積もると思い出すことがあります。校庭に雪が積もると、よく学級の子どもたちと雪合戦をしたり雪だるまを作ったり、何日も積もるような大雪のときにはかまくらを作ったりもしました。
かまくらを作るといつも思うのですが、雪でかまくらを作ってそこに入ると、なぜかみんなすてきな笑顔になります。かまくらといっても校庭の隅で学級の子どもたちと作るものですから、大きさも子どもが1人2人、大人ならやっと1人入れる程度のものです。それでも作るのは大変でした。学級の子どもたちと協力して、冷たい空気の中、校庭の隅に冷たい雪をたくさん集め、固めていく作業はとても根気のいる作業です。他の学級の子たちが雪の中を駆け回ったり雪投げをしたりして遊んでいるのをしり目に、かまくらを完成させようと時間をかけてみんなでせっせと雪を集めます。1日中かまくら作りばかりをしているわけにはいかず、短い時間で人が入れる高さの山を作らなければなりません。それはそれはみんな必死です。
1日おいて翌日、今度は山と積んだ雪の中を、人が入れるようにほっていかなければなりません。冷たい雪をみんなで一生懸命かき出します。苦労して作っただけに、完成したときの喜びはひとしおです。みんなで交代に入っては、「あったかいね。」と満面の笑みを浮かべます。それを思い出すと、今でもつい笑顔になります。
みんなで何かを協力して一生懸命にやるという経験はとても大事です。途中で投げ出さず、最後まであきらめずにやり遂げたときの達成感、みんなでやり遂げたという一体感、そういったものを、子どものうちにうんと経験することはとても大切だなと思います。
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平成24年3月
価値あるしめくくりを‥
副校長 赤羽 幸子
先日、次のような詩に出会いました。
大きなことを成しとげるために
力を与えてほしいと神に求めたのに
謙遜を学ぶようにと 弱さを授かった
より偉大なことができるようにと
健康を求めたのに
よりよきことができるようにと 病弱を与えられた
幸せになろうとして 富を求めたのに
賢明であるようにと 貧困を授かった
世の中の人々の賞賛を得ようとして
成功を求めたのに
得意にならないようにと 失敗を授かった
人生を享楽しようと あらゆるものを求めたのに
あらゆることを喜べるようにと いのちを授かった
求めたものは一つとして与えられなかったが
願いはすべて聞き届けられた
神の意に添わぬ者であるにもかかわらず
心の中で言い表せないものは すべて叶えられた
私はあらゆる人の中で
もっとも豊かに祝福されていたのだ
ニューヨーク州立大学病院の壁の落書きより
作者は不詳。ベトナム戦争で心身ともに深く傷つきながら、 立ち直っていった若者が書いたそうです。病床で綴った心情を思い、言葉にできない深い感銘を受けました。そして、くじけそうになった時も、自分の弱さを真摯(しんし)に受け止め、たゆまぬ努力を重ねることで困難を乗り越え、一歩一歩進んでいく。その過程に大きな価値があるのだと諭されている思いがしました。
3月、今年度最後のひと月となりました。この一年を振り返りながら、自分の歩みと伸びを確かめ、新しい学年への希望をふくらませる。子供たちにとって、そんな価値のあるしめくくりができる日々になることを願っています。
1年間、保護者・地域の皆様には、さまざまな場面でお力添えをいただきました。本当にありがとうございました。