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第16回むさしの教育フォーラムの報告

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 11 月5日(土)に、武蔵野スイングホールで、第16 回むさしの教育フォーラムを3年ぶりに開催しました。今回のテーマは「学校・家庭・地域で考える、これからのICT 教育」です。  当日は、4名の小・中学生を含む約80名参加者の方々から、Google フォームを使ってリアルタイムに意見や質問を受けながら、パネルディスカッションを進めました。  パネルディスカッション第1部の「一人一台の学習者用PC で子どもの学びはどう変わったか」では、 【小学校より】 今までは、授業中に挙手した子どもが活躍することが多かった。しかし、学習者用PC を使い、アンケートフォーム等を使うことで、全員の意見を集約・共有できるようになった。   【児童より】 学習者用PC を使う中で、友だち同士でトラブルがあっても、お互いに注意し合って解決をすることができている。   【中学校より】 インターネットの情報をそのままコピーして安易に終わるといったことがある。自分で考え、まとめる力が大切だ。   【保護者代表より】 学習者用PCが入ったことで、子どもたちのキーボード入力へのハードルが下がった。コロナ禍で学校に行けなかった子へのフォローや意見の共有などのつながりも大変ありがたい。   【有識者より】 我々がこれまで生きていた社会やライフスタイルが変わってきている。学習者用PCを使って自分の意見を入力できなど、頭を常にフル回転して思考する授業に変わってきていると言える。 など、多くの意見が出されました。ディスカッションを聞いていた会場の保護者の方からは、 「子どもたちの活用事例が、想像を超えるレベルで驚いた。」 「リアルな話し合いやコミュニケーションが乏しくならないか不安に思った。」等、様々な意見がありました。 これらの意見を受けて、第2部の「子どもの学びはこれからどこに向かっていくか」では、 【小学校より】 児童の様子を見ていると、学習者用コンピュータが学習道具になっている。簡単に手に入る情報は、自分の知識として落とし込めていないことがある。実際の体験や考える場面をつくることが大切だ。   【中学校より】 デジタル・シティズンシップを育んでいくには、教員も生徒もトライ&エラーでやってみることが大切だと思う。授業以外でも、文化祭で演劇を行うにあたっての意見交換や音楽等の資料準備に活用している。   【生徒より】 学習者用PCは学校から借りているため、物を大切にするということを再度確認できた。生徒同士のトラブルについては、学習者用PC上よりも、普段使っているLINEなどでのコミュニケーションにおいて疑問に感じることがある。   【保護者代表より】 学習者用PCの活用の中で、リテラシーをはじめとしたデジタル・シティズンシップの育成を進めていってほしい。保護者も一緒に成長していく、学んでいくことが大切だと思う。細かいルールを大人がつくるというよりは、まずは大きいルールを自分たちでつくっていくことが大切ではないか。   【有識者より】 ただ禁止とする方が簡単である。自分で考え、目的を考えて実行することがこれからは大切だ。どのような使い方がよいのか、学校・家庭・本人が一緒に考えていくことが大切だ。また、紙、デジタル関係なく情報の正しさを見抜いていくことが大切になってくる。   と、これからのデジタル・シティズンシップ教育について様々な意見が出ました。会場の保護者の方からは「学校でも今回のようなフォーラムを開いてほしい。」「学習者用コンピュータの導入には不安が大きかったので、好事例が聞けて良かった。」といった意見・感想がありました。デジタル・シティズンシップ教育は学校だけで行われるものではありません。子ども、家庭、学校が一体となって進めていくことが大切です。デジタル・シティズンシップ教育の推進に、ご協力をお願いいたします。 フォーラム中には、多くの質問をお受けしました。お受けした質問の回答はこちらからご覧ください。 フォーラムにおける質問への回答  


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